小学校の先生をやめたい〜!

学校

一昔前までは小学校教員の採用試験倍率は10倍なんて当たり前の時代でした。バブルの崩壊や経済の低迷などの理由なども重なって、公務員の魅力がましていた時代でもあったことも一つの要因になるかもしれませんが、それでも教師の仕事というのは魅力的に映っていたことは確かなようです。

私が初挑戦した年は12倍の倍率だったように記憶しています。

2000年度で最高倍率は和歌山県の54倍という時もありました。2020年では大量退職者に伴いその分採用が増えた要因もありますが、だいたい平均で2〜4人に1人合格するかしないかの状況になってきました。

2020年度実施の主な県の小学校教員採用倍率の推移を見てみますと、一番倍率が高かった県は高知県で8.7倍、 低い県で2倍以下になったのは

  • 秋田県 1.9倍
  • 山形県 1.6倍
  • 福島県 1.8倍
  • 山梨県 1.9倍
  • 山口県 1.7倍
  • 福岡県 1.4倍
  • 佐賀県 1.6倍
  • 宮崎県 1.8倍
  • となっています。

教師になったが、やめたいと思っている人もいる。

現職教員が大量の定年世代を迎えベテランが引退する中で補充のための採用が増え倍率が低くなったことも考えられますが、そのほかの低下の理由の一つに教師の仕事は忙しいというイメージが多くつきまとい教職を敬遠する傾向があるのではないでしょうか。

そこでちょっと小学校教師の1日の流れの一例を見てみましょう。

  1. 朝、6時ごろに起きて出勤の準備をする。
  2. 部活動がある先生は7時15分までに学校に行く(若い先生は準備のため早くいく)
  3. 8時20分から職員会議がある。(週に1〜2回)
  4. 8時30分ごろから、教室で朝の会、出席を取る
  5. 連絡帳や提出物の確認をする。”〇〇くんが昇降口で寝てる!”という報告が入ればそれに対応する。連絡帳に何か保護者からの要望やクレームがあればそれに対応する。
  6. 遅刻していたり、連絡がないのに教室にいない児童の家に電話をする。朝から寝ている児童がいれば事情を話して家に帰らせる場合もある。
  7. いない児童の家に電話をしても両親につながらない時があり、その時は職場に電話をかけて保護者につながらない時は折り返し連絡してもらうようの頼む。校長に報告して、それでもつながらない場合は放課後家庭訪問をする。
  8. 電話をしている間に、〇〇さんが怪我をした!、〇〇くんが喧嘩をしている!という報告がクラスの子どもから入る。
  9. 怪我をした子を保健室に届け、喧嘩をした子たちを呼んで事情を聞く。
  10. チャイムがなって授業に向かう。喧嘩の話が終わっていなかったら空いている先生などに引き継いでもらえるが、いなかったら担任が授業の時間にも食い込んで話を聞くことになる。
  11. 話を聞いている間に、頭が痛いと言ってくる子がいて体温計を渡して測らせる。
  12. 熱があれば保健係さんに保健室に連れて行ってもらい、養護の先生が家庭に連絡してくれることもあるが、いなければ、担任がする。
  13. 怪我をした子は程度にもよるが状況を連絡帳などに書いて保護者に報告をする。
  14. 病院に行くような怪我であれば、管理職に状況の報告書を書く。
  15. 授業をするが、特に算数などはなっから勉強が嫌いな児童やレベルが追いついていない児童などに、落ちこぼれさせまいとそばについて教える。アシスタントティーチャーがいれば分担して教えられるが、いつもいない場合は教師が頑張って教える。
  16. 休み時間は子どもたちと外で遊ぶ。
  17. 給食の時間はアレルギーの子に注意しながら、献立をチェックする。
  18. 学年によって給食の準備の負担が変わるが、低学年の児童は給食の準備もしっかり指導すればできると思うが、やはり低学年なのでいろいろトラブルが起こる。
  19. 昼休みも子どもと遊ぶ。ただ、ドリルや終わっていない課題がある子は昼休みなどを利用して終わらせる。
  20. ドリルなどの副教材は学期末や年度末までに全て終わらせないとクレームの原因になる。
  21. 自分でドリルを進めていける子は問題ないが、ドリルを持ってこない、忘れた、無くした、問題の意味がわからない、などの児童がいればそれに対応する。家庭にも連絡して連絡帳にも必要なら書いて連絡する。
  22. 掃除の時間も落ち着いたクラス、学級経営がうまくいっているクラスならまだしも、乱暴な子や、身勝手な子がいると、掃除の時間も”〜くんが拭き掃除をしない!〜さんが今日はホウキの順番じゃないのに勝手にホウキを使ってる!”などの報告が入る。
  23. 図工の時間などで色々なものを作ったりするが、うまくいかないと投げ出したり泣き出したりする子に対応する。何か作らせないと評価ができないため、最終的にはなんでもいいから作らせる。
  24. 音楽も鍵盤ハーモニカなど全く練習する気がない子に対応する。
  25. 何か喧嘩をしたりするとランドセルを出してきて勝手に帰ろうとする子に対応する。
  26. 放課後はその日にやったプリントや宿題の丸つけをする。
  27. 喧嘩をした子供が手を出して怪我をしていたら放課後双方の家に電話をして事情を話す。
  28. 話がわかるご家庭ならばいいがそうでないご家庭だとトラブルになったりする。
  29. 忙しさはいろいろな行事(運動会や授業参観・研究授業)などが入ってくると倍になったりする。また、職員室内での人間関係などでも状況は変わります。
  30. 次の日の授業の準備をすると自分で区切りをつけない限り、帰りは遅くなる。

以上は個性豊かなタイプの児童がたくさんいるような学級の様子と言えるのではないでしょうか。

もちろん、落ち着いたクラス、学級経営がうまくいっているクラスではトラブルの量も少なくなると思いますが、どこの学級で毎日何もトラブルがないということはないのではないでしょうか。

これは、新任教師でもベテラン教師でも、持ったクラスによってカラーが違うのでベテランだからクラスが荒れないという保証もありません。

ただ、やはり子どもの成長する姿や、慕ってくるかわいさなどで大変さも後に喜びに変わったりするので、教師は大変だけど楽しいと思えるかもしれません。

しかし、中にはあまりのストレスなどで、志半ばで教師をやめたいと思う人もいるかと思います。正規の教員であれば長期の休暇を取ることができるので、その制度を利用してリフレッシュさせるのもいいと思います。しかし、根本的に仕事が合わない、あまりにも辛いと思うのであれば転職するのもいいと思います。どんな仕事にも向き不向きというものがあります。なので、心身ともに壊れる前に何か自分に合った仕事を探求するのもいいと思います。これは教師の仕事に限ったことではないですね。

今はコロナ禍で社会全体の方向がどこに向かっていくのかもわからなくなってきているので、タイミングが難しいと思いますが、教員免許を持っていれば、将来講師などでまた教育現場に戻ることができる可能性があります。

私は教員免許更新制で更新期限が過ぎた後に再更新をして40代後半で常勤講師として採用していただきました。

一番良くないのは、我慢しすぎてしまうといこと。まだ続けられると思えば続ければいいし、もうだめだともったら逃げてもいいと思っています。これは教師だけでなく、学校で辛い思いをしている児童生徒にも言えることではないかと思っています。その中から次になんでもいいからやれるようなことには挑戦してみるのがいいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました